【文字起こし&動画】山本太郎代表×伊勢崎賢治(比例東京ブロック 公認候補) 2024年10月17日 立川駅北口デッキ

投稿日:2024年10月18日(金)

山本太郎:
れいわ新選組と申します。代表を務めております、山本太郎、立川にお邪魔をいたします。あちらのほうで大学生の方々ですかね、ユニセフの募金を集めてらっしゃいます。人間の尊厳も守れない、そんな人たちが世界にはいる。ここ日本にもいますが、世界にも苦しんでる人たちがいる。そういうことで大学生が気持ちで募金をやってくれてます。もしもですね、お財布に少し余裕のある方がいらっしゃいましたらぜひご協力のほどよろしくお願いをいたします。

れいわ新選組代表山本太郎、JR立川駅前でマイクを握らせていただきます。今日はですね、8時マイクオフ。選挙のルールでマイクは8時までしか使えないというルールです。その間にですね、私たちの訴えさせていただくとともに、皆さんにもマイクを持っていただいて直接、山本太郎にも質問をしていただきたいと思います。選挙演説って一方的ですよね。皆さんから何かしら意見を聞いて返すってことやりません。どうしてでしょう? 政治家怖いんですよ、間違うことが。知らないってことを認めるのが怖いんですよ。でもそれじゃコミュニケーションになってないし、社会の課題なんて拾えません。後ほど皆さんにもマイクを回しますから、忌憚のないご意見、誹謗中傷でなければ全然問題ございません。ある意味での正当なディスりであるならば、私たちもそれを受け止めたいと思いますので、さまざまアンチも大歓迎という形でこれからやっていきたいと思います。まずは、れいわ新選組代表山本太郎から、今の日本どうなっているかという現状と私たちが考える政策、それについてお話をしたいと思います。そしてですね、後ほど登場していただきますけれども、伊勢崎(賢治)さん、ちょっと一瞬壇上に上がっていただいていいですか。私たちれいわ新選組、比例の東京ブロックで立候補してくれている伊勢崎賢治と申します。

伊勢崎賢治:
どうも。よろしくお願いいたします。

山本太郎:
伊勢崎さんはですね、まさか私、政治家になるために立候補してくださるとは思わなかったんです。東京外語大学の名誉教授でもあられます。何よりですね。世界中の紛争を解決に導いてきた方なんです。例えばですけれども、東ティモールで国連PKO暫定行政府の県知事まで務められた。その後、シエラレオネで武装解除、内戦の終結に貢献した。それだけじゃないです。日本政府の特別代表として、アフガニスタンの武装解除を担当された。本当の国防を語るなら、こういう方の話にぜひ耳傾けていただきたいですね。

伊勢崎賢治:
ありがとうございます。どうも。

山本太郎:
ありがとうございます。びっくりです、本当に。ありがとうございます。この度は。れいわ新選組から立候補を決めてくれました。ありがとうございます。後ほどたっぷりと皆さんには伊勢崎さんからのお話を聞いていただきたいと思います。まずは、れいわ新選組代表山本太郎から、今の日本どうなっているか、そしてそこに必要な政策は何なのかお話しをさせていただきます。改めまして、れいわ新選組代表山本太郎です。選挙始まってます。できればピンク色の投票用紙、ピンク色の投票用紙といえば比例になります。比例は「れいわ」。ひらがな3文字で、「れいわ」とお書きいただきたいと思います。よろしくお願いします。

今、日常的に皆さんを苦しめてるものって何ですか? さまざまあると思います。その中でもここ数年苦しんでいるもののひとつに物価高というものがあると思います。物価高に負けない賃上げ。物価高に負けないような賃上げをしていく。国会の中では耳が腐るほど聞こえてくるセリフですけど、ちょっと待ってほしいんですよ。今、賃上げできている企業ってどれくらいあるんですか? その賃上げによって、物価高を上回るようなことが実現できてますか? できている企業は数少ない。ただでさえ賃金上げるのも大変。そんな中小企業いっぱいありますね。だから帝国データバンクの9月のお知らせでは、バタバタと中小企業が潰れている様子が見て取れます。その8割が不況型倒産です。これは物価高だけのせいじゃないです。この国は30年、皆さん。30年間にも長きにわたる間、世界で、先進国でただひとつ、不況が続く国なんです。経済不況が30年。そこにコロナと物価高まで合わさっているのが今の日本。そこにおいて物価高対策だけされても困るんですよ。失われた30年をいかに是正していくか。大胆な経済政策をしていかなければなりません。なぜならば、今の時点で生活が苦しい、そう言っている人たちは、厚生労働省の調べで国民の6割です。それどころか、この国には既に貧困、そういう状態にある人たちがいっぱいいます。国民の6人に1人が貧困。高齢者の5人に1人が貧困。一人暮らし女性、4人に1人が貧困。ひとり親世帯、2つにひとつが貧困。社会の底なんて、とうのとうの昔に抜けまくってんですよ。そこに対して事実上、国は放置プレイを決め込んでる。

一方で自分たちは裏金ネコババ、数千万円。首も切られない。逮捕もされない。お金も返さない。いいご身分ですね。国民の貧困が広がっている中で、ひと握りだけは確実に金持ちになってます。誰でしょう? 大企業、資本家です。この13年の間に溜め込んだ内部留保600兆円超えてます。内部留保と言われてよくわからない方のためにキャッシュ、現預金で考えると、139兆円、この13年間で新たに溜め込むことが成功しました。つまりは何か? 超絶格差社会、それが日本なんです。こんな日本に誰がした? もちろん政治です。何でもかんでも政治のせいにするな? 違います。この国で生きている限りはこの国のルールに従って生きなければなりません。自分と政治は関係ない、ついついそう思ってしまいがち。でもあなたは知らない間にルールに従っている。例えば青信号、どうして進むんですか? 赤信号どうして止まるんですか? 道路交通法に則ってるわけですね。消費税が上がるのは嫌だな、しんどいな、そう思ったとしても、消費税が上がる日にあなたは8%分しか払わない、そんなことしましたか? 上がればちゃんと払ったはず。どうしてですか? 消費税法に則ってるってこと。あなたの意思とは関係なく、国会の中で決められたさまざまな法律があなたの首を絞め続ける30年。結果、国会によって壊された皆さんの生活、その基礎にあるのは法律なんですよ。例えば何か? 30年の日本の経済停滞を生んだもの、2つあります。1つ、労働環境の破壊。非正規労働者、90年から爆誕しましたよね。爆増しましたよ。つまりは何か? すぐに首切れる、給料安い、不安定。そういった不安定な方々が少ない収入をもとに消費をする。当然、物が売れなくなります。その流れで何が起こるかっていうと、実質賃金が落ちていくんですよ。社会に回るお金が減れば減るほど、実質賃金も減っていくんですね。不安定な働き方、誰のためにつくった? 資本家のためにつくった。どうして? 人件費、一番コストがかかるから、そこにメスを入れたいがために働き方を不安定にした。結果、どうなった? 収入を減らした人々は物が買えなくなった、買わなくなった。結果、社会にお金が回らなくなった。不安定な社会の基礎をつくったのは、政治による、そして票と金で買われた者たちが法律を歪め壊してきた結果、労働環境破壊が行われたってこと。

それだけじゃない。もう1つ、税金歪められたんですよ。ないところから取るな。あるところから取れ、これ、税金の基本ですよね。でも大きく歪められた。何か? 例えば消費税。皆さん、納めてくださってます。今日も朝から、夜、この場所に来ていただくまで、到着するまで、山本太郎っていう変わった生き物と出会うまでの間に皆さん、消費税、何回払いました? コンビニ、本屋さん、スーパー、日々こまごまと払っていく消費税。これ、1年に直したら20万〜30万にも到達しますよ。この消費税、一体何のために皆さん支払ってくれてるんですか? 多くの方々はこう言うでしょう。自分たちの社会保障を支えるためだって。ごめんなさい、でたらめです。あなたが納めていただいた消費税、払っていただいた消費税は、その中のほんの一部しか社会保障に回っていません。じゃあ、その消費税どこに行ってんのかって? 直間比率の是正。大企業に減税、そのための穴埋め。大金持ちに優遇、そのための穴埋め。それが消費税の正体です。じゃあ、消費税払ってる意味、皆さんにとってあるんですか? 残念ながらほぼありませんよ。そんな無駄な税金で、あなたが物を買うたびに10%の罰金を取り続けているのが消費税。

消費税をやめればどうなるか? あなたの手元に20万円から30万円のお金を置いておくことができる。私たちれいわ新選組は、消費税を廃止。これ、一丁目一番地の経済政策として、その他さまざまな政策を訴えております。30年不況、そんな国、日本だけですよ。30年、実質賃金低下しっぱなし。そんな国、日本だけですよ。30年、所得の真ん中、中央値、131万円下がってる国、こんなの日本だけですよ。いい加減怒りましょう。一部の人間たちだけがおいしい思いをし、多くの人々が苦しむような社会になってしまった。将来に不安しかない。当たり前じゃないですか。これは変えられる。政治でつくられたことは、政治でのみ覆せる。その先頭に立ちたいと旗揚げをしたのが、れいわ新選組でございます。そこで代表を務めております山本太郎、この国をあなたと一緒に取り戻したい。取り戻す、取り戻す、経済オンチたちからこの国を取り戻す。一緒にやらせてください。2枚目の投票用紙、2枚目じゃない、ごめんなさい。比例、ピンクの投票用紙には「れいわ」、ひらがな3文字「れいわ」とお書きください。よろしくお願いします。

改めまして、れいわ新選組代表山本太郎と申します。ひどい世の中ですよ。ね。子ども食堂が全国に9000件あるって。それだけの善意が集まっていることは素晴らしい。でもそこを頼らなければいけない子どもたちがいるって地獄ですよ。まさにこの世は地獄。もう既にこの国のセーフティーネット、生活保護ではなくなりました。この国のセーフティーネットと呼ばれるものは、刑務所になってます。高齢者で不安定な生活を送っている方々たくさんいらっしゃる。3食食べれて雨風をしのげる刑務所のほうが安定しているということで、軽犯罪を繰り返す人たちもいる。そんな国になってしまったってことですよね。あまりにも酷い話じゃないですか。一方でネットの中や政党の中にも高齢者ばっかりいい思いしてる、若者に力を与えよう、そういうことを言っている人がいる。気持ちはわかる。でもちょっと待って、。この国で搾取されているのは若者たちだけじゃない。世代横断的、すべての世代に貧困があり、すべての世代に苦しみがある。

今、政治に対して求めるべきは何か? すべての世代に対して徹底した底上げをすること。30年、30年奪われ続けてきたんですよ。この国に生きる人を草刈り場にした自民党、労働環境を破壊し、そして税金の取り方を歪め、一部の者たちだけしか金持ちにならない。働いても働いても豊かにならない人たちを自己責任、小泉政権時代から、自己責任という言葉をスタンダードにしてしまった。とんでもない。どうやってもどうにもならない人生、その根幹にあるのは何かっつったらこの構造ですよ。どれだけ頑張ってもどうにもならないようにしかつくられてないってこと。この国を30年、食い物にしたその政治をなんとか皆さん、変えていただきたいんです。なぜ皆さんにお願いするか? この国の最高権力者、あなたなんですよ。総理大臣なんて雇われ店長に過ぎない。あの眼鏡もクビになった。次の者も人相悪くて眼鏡かけてごまかしてるけど、あの眼鏡もいつクビになるかわからない。あんなものは雇われ。この国の真の権力者、最高権力者はあなたなんですよ。その最高権力者のあなた、この国の株主であるあなたが選挙のときには50%票を捨ててしまう。もったいない。変えることができるんだよって。若いやつらには選挙のときには寝といてほしい、そんなふざけたことを言った政治家も昔いました。それもそのはず。1人でも多くの人たちが選挙で意思を示せば、自分たちの権力基盤は一気に崩れてしまう可能性があるからなんですよ。あなたの力を借りなきゃ変えられない。あなたがいなきゃ始まらないんですよ。力合わせましょうよ。そのために旗揚げをしたのがれいわ新選組でございます。

世界広しといえども、景気が悪いときに消費税を上げる自殺国家は日本だけなんです。どうしてか? 誰かの消費は誰かの所得に変わっていくからですよ。あなたが使ってくれたお金は、回り回って誰かの給料になる循環、当たり前のこと。景気が悪いときに消費税を上げればどうなる? 消費にブレーキがかかる。つまりはあなたの消費が誰かの所得になるという循環がブレーキかかってしまうってこと。景気が悪いときに消費税をどの国も上げず、景気が悪いときには、世界のどの国も消費税的なものを減税するんですよ。コロナ禍でも100ヶ国以上の国々が、消費税的なもの、付加価値税などを減税しました。どうしてここまで社会の底が抜けて人々がたくさん苦しんでいるのに、消費税の減税もやらないんですか? おかしいですよ。世界は短期間のうちにやっている。イギリス7日、マレーシア16日、ドイツ28日、フランス2ヶ月。日本だけどうしてやらないの? おかしいじゃない。そういうことを先日テレビの党首討論で石破さん、そして立憲の野田さんがいる前で言った。そしたら野田さんがこう言い訳した。「日本は別だ。税制改正、つまり法律の改正をともなうから時間がかかるんだ」って。何を言ってんだ、このスットコドッコイと。ドイツは14日間で法律改正したぞ。フランスは84日間で税制改正したぞ。時間がかかるからやらない? どれだけの時間があったらできるんだ、お前らはって。結局は消費税を上げることに決めたのは自民党、公明党、民主党。1回上げた人間たちはその責任があるとばかりに減税することを嫌がる。それを嫌がるばかりに国民生活どうなってる? それだけじゃない、中小企業。中小企業、零細企業が一番消費税、首締まってんですよ。ごめんなさい、税金が払えません。税の滞納、そのうちの5割以上占めるのが消費税ですよ。借り入れしてでも納めなきゃいけない。赤字でも納めなきゃいけない。取引先、大きな企業、「お前らは増税した分はお前らがちゃんと払え」。そんな不公平な契約さえも結ばれてるとこなんていっぱいありますよ。赤字でも納めなきゃいけない? 首をくくるか、消費税を納めるか。そんな状況の中で、ものづくり大国日本のものづくりが壊されてきたんですよ。あまりにもおかしいだろう。中小企業、零細企業によって日本の雇用、そのうちの7割が賄われている。中小企業、零細企業に雇われている人たちは、この国の労働者の7割。大企業優遇ばっかり行なって、その一方で中小企業をこれだけいじめればどんどん潰れていきますよ。その先にあるのは何だよって。地獄しかない。だから止めるしかないんですよ。力貸してください。

れいわ新選組と申します。今は小さなグループです。議席は8つ、8個しかない。国会の中で、ある意味での仲良しクラブ、国会議員たちによる職安、それが国会。与党だ、野党だと言っても、結局はグル。いくら悪い法律が通りそうになったとしても、野党は最終的に折れて採決に応じる。馬鹿言ってんじゃないよ。その法律が通れば、そのあと苦しむのは国民だろう。決定的には体張って止めろよ。だから私1人で牛歩やるんですよ。馬鹿みたいでしょ? 1人で牛歩をやる意味って何か? 1人で牛歩やったって何か止められるわけじゃない。でも可視化しなきゃダメなんです。このとんでもない法律をつくった自民党に対しての、そしてもうひとつは最後の最後まで徹底的に闘って、この法律を廃案にすると国民に約束した野党が最後の最後まで闘ってないじゃないかと。国民の皆さんに可視化をしてそれを感じていただいて、それぞれの支持政党のお尻叩いて欲しいんですよ。そうでないと、ここからさらにそれは加速していく。とんでもない方向にこの国は進もうとしています。

一番直近で考えられるものは戦争。戦争が起こるという状況が近づいてきています。これはオーバーな表現でも、皆さんをびびらせるつもりで言ってるわけでもない。アジアの中が緊迫している。その中で外交、外交という手段をとらずに、逆に言えば重武装化、さまざまな武器をつくり、武器を買い、そういったことで緊張感を高めていっている。結果、これ、一歩間違えば戦争になっちゃうんですね。絶対にやっちゃいけない。当たり前のことなんだけど、このまま重武装化、43兆円もの軍事費の拡大で、1000キロ、2000キロ、3000キロというミサイルを開発しようとしている。周辺国からとってみれば、当然、脅威。だからこそ、そういった重武装化ではなくてこれは話し合いをしなきゃダメなんですよ。外交なんですよ。日本は既に外交をやっていると言う方、とんでもない。第2次安倍政権から現在に至るまで、北朝鮮という国からミサイル、ロケットと名のつくもの、さまざま飛ばされてきたけれども、その間に日本政府はどのような外交を行なってきたか? 北朝鮮に直接、物を言った? 言ってません。けしからんと言いながら、中国経由で北朝鮮に「こら」って言ってもらってるだけなんですよ。おかしいでしょう? 同じアジアに住みながら、そして逆に言えば、さまざまな問題抱えてるはずです。拉致被害者もいるはず。このアジアの中でシャッター下ろすことなく、しっかりと外交していくってことは、さまざまな分野に関して、テーマに関して必要なはず。でも外交と言われるものは、ある意味で持参金を持って海外でバラ撒くことしかやってない。こんなの外交と言いません。持参金付きの海外旅行って言うんですよね。今、必要なことは何か? 一度日本は立ち止まり、しっかりとアジアで話し合いを進め、その中心となっていくことが必要です。これからきな臭くなっていくという日本の情勢の中で、私はこの人を国会に送りたいと思ってます。私たちれいわ新選組、比例で立候補を決めてくれました、伊勢崎賢治。伊勢崎賢治という者です。お願いします。

伊勢崎賢治:
はい。

山本太郎:
東京外語大学の名誉教授。東ティモールで国連PKO暫定行政府の県知事を務め、シエラレオネで武装解除を担い、そして内戦の終結に貢献と。アフガニスタンの武装解除までやった。もうこんな肩書き聞いたことある? ないない。この人を国会に送り込み、そして外交、これをこういう形でやっていくべきだということを、ぜひ国会の中で言わせていただきたい。では、伊勢崎先生。私、先生ってなかなか呼ばないんです。国会の中で先生と言ってんのは、おっさんの名前覚えられへんだけ。でもこの人は私にとっての先生。ぜひ皆さん、お話を聞いてください。伊勢崎賢治です。

伊勢崎賢治:
どうも。どうも。あの、あれなんですね。ちょっと感慨深いんですね。実は太郎さん、僕、立川、ここで生まれたんです。

山本太郎:
あ、ありがとうございます。

伊勢崎賢治:
はい。

山本太郎:
伊勢崎先生の生誕地で。

伊勢崎賢治:
(笑)で、あそこにシネマ通りってあるでしょう? あの辺でちょこちょこ遊んでたのが僕です(笑)。今からだから、僕は今年で67ですから67年前ですね。その時は皆さん、覚えてらっしゃいますか? お年の召した方。立川は基地の町だったんです。この、昭和…、なんだっけ、昭和記念公園? これは全部、米軍の基地でありました。米軍の基地でありました。僕はここで生まれて、そのあとしばらくして砂川、あの砂川闘争のあった砂川です。砂川に引っ越して高校まで砂川で暮らしました。だから基地の子どもなんですけれども。何て言うんでしょうね、この立川基地は返還され、僕が教鞭を17年間執った、府中にある東京外国語大学も実はあそこは米軍の基地の跡地なんですね。で、それが返還された。で、こう見ると東京から米軍の基地はどんどんなくなっていって、そして日本の米軍に対する依存度が軍事的な依存度は軽減しているように見えますけれども我々東京人にとっては。違うんですよね。皆さんご存じのように基地は沖縄に行ったわけです。ですね。東京の我々は何かそういう印象は持ってるんですけど、皆さん、忘れちゃいけないことがひとつあります。空を見ましょう。はい。この東京の全部の空プラスこの空域は横田空域と言いまして、東京の首都圏と周りの県も含めてこれは全部アメリカのものなんです。戦後ずっとそうなんです。アメリカのものなんです。ですね。いいですか? アメリカのものなんですよ。で、僕がこれでもこれ自衛隊の先生ここやってますから、もう十何年間、同時にやってるんですけども。自衛隊機も日本の旅客機もアメリカに許可をもらって飛ばしていただいてる。東京オリンピックのときに少し返ってきましたけども。この頃飛んでますでしょ? 旅客機がね。でも基本的に制空権、管制権はアメリカが持ってるわけです。アメリカの空なんです。まぁ、日本の国防はアメリカに依存してるから、まぁしょうがないかなって皆さん思いますか? わからない? だって皆さん、いや、そんなことないって言ったって、皆さん、ずっと放っといてるわけですから。

で、ひとつの事実を覚えておいてください。僕、これでも学者ですから。アメリカは世界で一番、軍事基地を置いている国です、海外に。どのくらい持ってると思います? アメリカの、アメリカ国外にある軍事基地。750です。今、中国の脅威、脅威って言ってますけど中国は国外にどのくらいの基地持ってると思います? ひとつです。ひとつです。アメリカは世界で一番、軍事基地を国外に置いている国なんです。2位の追従を許さない。ですね。そこで、アメリカが持っている地位協定、地位協定。アメリカが軍を置いてるとこにはその政府と必ず地位協定を結ぶ。地位協定を国際比較しました、僕。学者として。120以上あるんです、実は。その中のひとつが日米地位協定なわけです。で、とんでもないことがわかりました。日本だけ異常なんです。日本だけ異常なんです。それはなぜかというと日本だけアメリカに完全自由を許すのは日本だけなんです。他の国は例えばフィリピンでも、僕がかつていたアフガニスタンでも。アフガニスタンなんか当時はアメリカが今日出てったら明日国が潰れるという状況ですよ。それだけ依存度が高い。それでもアメリカ軍はいれるけれども活動できるけれども、すべてアフガニスタン政府、フィリピン政府、で、NATOは昔からドイツ、イタリア、すべての国において、軍がアメリカ軍がいますけれども、すべてアメリカの行動は許可制なんです。その国の許可制。わかります? 許可制。許可制。つまり自由がないんです。自由がない。なぜかと言うと国際関係っていうのはひとつの大きな根本の考え方で動いています。それは国連憲章にあります。国連憲章に。個別的自衛権。つまり攻められたら反撃する権利。これは固有の権利として保障されてるんです。で、日本でも憲法九条でも個別的自衛権を許すって皆さん思ってるでしょ? そのくらいファンダメンタルな権利なわけであります。そういう国はもし例えばね、アメリカ軍が基地を持っていて、その国に。例えばフィリピンに。日本がいいか、日本で、日本で。で、ここを飛び立って、例えば隣国アメリカの敵国を攻撃するとするでしょ? そうするとその敵国にも反撃する権利が生まれるんです。いいですか、個別的自衛権。当たり前でしょ。で、どこを攻撃すると思いますか? 1万キロも離れたアメリカ本土ですか? ここでしょ。最初に被弾するのは。だからアメリカに勝手なことしてもらっちゃ困るんですという考え方が常識なんです、国際関係。自国の領土をちゃんと守るためにアメリカもいていいけれども、勝手なことができない。なぜかというと、最初に被害を被るのは我々だからという考え方です。これ非常にベーシックな考え方なんですよ。これを僕は自衛隊で教えてんです。いいですか? ね。だから何て言うんでしょうね。国防はなんかわからないでしょう。なんかどうも莫大なお金がつぎ込まれてるけども、でも安心のためにいいねっていうのでね。だけど問題はですね、やっぱりそれを考えないと、いわゆる安全保障のジレンマといって、例えばね、皆さんのおうち、鍵かけるでしょ? で、強盗とかそういうのが窃盗事件があったら鍵を増やそうと思いませんか? ね。また起きたら、凶悪事件が起きたらもっと増やす。鍵、鍵、鍵、鍵ってやってって、いつの間にかその鍵の重さでドアが壊れちゃうっていう。これを安全保障のジレンマっていいます。たぶん日本は今、そこに向かいつつある。っていうか、僕らがやってるってことは相手もやってることですから相互にこれ、やってるんです。こんな無駄なことはないんです。

で、話戻します。地位協定です。ちょっと真面目に考えましょう、これ。身近な問題として。PFAS。聞いたことあります? 有機フッ素化合物。よく基地なんかで消火訓練のときに使う泡ですね。あそこに有害物質が含まれているわけであります。だからアメリカでもアメリカ軍、これやってますよ。実は自衛隊も使ってます、日本で。で、非常に規制されてるんです。だって危険だから。垂れ流しはできない。アメリカも非常に自分たちの基地で使ってるPFASに関しては非常に非常に気を使っています。ところがここでわかっちゃったわけです。これはアメリカのジャーナリストがすっぱ抜いたことで我々が気付いた。アメリカのジャーナリストですよ。横田基地から流れている。で、調べてみると、いっぱいいっぱい流れている。ね。さっきも言ったようにこれはPFAS使っているところっていうのはここだけじゃない、日本だけじゃない。じゃあしょうがないかなって。そうじゃなくて、他の国、例えばフィリピンでも当時のアフガニスタンでもイラクでも使ってましたよ。でもその国の政府がアメリカ軍の許可なく立ち入り検査できるんですよ。アメリカはそれを拒否する権利はありません。なぜかと言うと彼らの国だから。僕らの国だから。日本はできないんです、これが。日本はできない。立ち入り検査できないんです、これ。他の国ではアメリカは拒否できないんです、これ。そこなんです、問題は。

これ、話のついでに今日は「互恵性」という言葉をちょっと覚えて帰ってください、互恵性。互いに恵まれる性。ですね。これは英語でレシプロシティって言います。よく「外交特権」っていう言葉聞きません? ね、外交特権、治外法権ですよね。あれは今、アメリカの軍事基地を置くために一応、アメリカの世界水準になってるんです。つまり例えばフィリピンにもアメリカ軍がいます。でもフィリピンがアメリカ本土に常駐するということも考えてるんです、一応。そうして地位協定を結んでいる。そこに互恵性が普通にそれが備わっている。どういうことかと言うと例えば、フィリピンがアメリカに常駐するとするでしょ。事故を起こすでしょ。いろんな問題を起こすでしょ。で、アメリカは絶対フィリピンに自由はさせませんよね。絶対にあの国ですから。させないでしょう、アメリカは。アメリカ本土で他国の軍に。だからこそアメリカはその国でアメリカ軍に勝手なことができなくなる。これを「法的な対等性」って言います。これが今、アメリカ自身の水準なんです。すべての、日本以外の地位協定はこの原則で運営されております。

例外がここです。例外がここだけなんです。PFASの問題。やっと東京都民が目覚める時が来たと僕は思いました。そこにいる東京新聞の彼も頑張っているから(笑)、報道してくれました。やっと東京都民が、まぁ、沖縄の人たちはもうずっと目覚めてるんですよ、この問題に。やっと東京都民が目覚めると思った。でも政治政党も、自民党はしょうがないかな。でも他の野党もこの問題についてやってくれないです。僕、10年前からこれをずっと訴え続けて超党派の勉強会もずっと運営してたんです、これ。野党が参加してくれない。唯一参加してくれたのが彼(山本太郎)。ついでに言うとその勉強会に参加してくれたのが石破さんと中谷元さんだったんです。これは問題だね、本当の同盟関係っていうのは互恵性、つまり法的な対等性になって初めて、我々が本当にアメリカと友達なんだって言えるんじゃないかってそういう問題意識なんですよ。でもそれは彼らが党内野党だったときです。今、彼らが権力になっちゃったから。できると思います? 党内野党のときに主張していたことを権力握ったからってできるような党だったら、自民党が。日本はこんなに悪くなってないはずです。

じゃあ野党か? はい。申し訳ない。僕、10年間やってきたんですけどダメです。野党も含めて、一度ガラガラポンするしかありません。この日本しかない異常事態、異常事態。僕らはもうなんかそれが当たり前になって、もう何とも思わないかもしれないけど、ワン・デイ・ウィル・カムです。なんか起きます。おかしくなってきました。ウクライナを見てください。起きてしまいました。アメリカの仮想敵国の目の前にいる国、ウクライナでしょ? 我々もそうじゃないですか? アメリカの仮想敵国の目の前にいる国。現実になりました。だから戦争は本当に近いです、これ。そうなる前にこの異常さを取り払いましょう。そしてアメリカに対して自らの足で、ね。本当はアメリカ出て行けって言いたいんですよ。外国軍がいることは異常事態なんですって。だからその異常事態を収めるために地位協定があるんです。地位協定の意味っていうのはそうなんです。外国軍はいちゃいけないんです。でも米軍基地反対、アメリカ出て行け。はい。何年かかるでしょう? その前に他の国がしているようにアメリカの自由をなくす。アメリカの自由をなくす。そこから始めませんか? これを実現するために立川で生まれた僕としてれいわに入ること決めました。よろしくお願いいたします。どうも。

山本太郎:
ありがとうございます。れいわ新選組の比例東京ブロックから立候補してくれています、伊勢崎賢治と申します。東京外国語大学の大学院名誉教授、何よりも日本政府の特別代表としてアフガニスタンの武装解除を担当された方でございます。そんな者が国会議員にいるかっつったら、いません。つまり何か? 安全保障とは何か? ね。国防とは何かっていうことに関して、この方以上のプロフェッショナルは国会にはいないんですよ。それを考えたときに今、きな臭くなっている状況の中でこの人ほど今、国会に必要な人はいないってことですね。絶対に皆さん、連れていってください、伊勢崎賢治を国会に。

伊勢崎賢治:
どうも。

山本太郎:
名前は書かないでください。ピンク色の投票用紙、比例に「れいわ」、ひらがな3文字で「れいわ」と書いていただきたいんです。名前は書いちゃダメなんです、比例には。グループ名ですからね。ピンク色の投票用紙に、「れいわ」とお書きください。よろしくお願いします。ありがとうございます。

伊勢崎賢治:
どうも。

山本太郎:
ありがとうございます。先生、また後ほど。

伊勢崎賢治:
どうも。

山本太郎:
れいわ新選組代表山本太郎、このあと皆さんから質問を受けて答えていくということをやっていきたいと思います。よろしくお願いします。れいわ新選組代表山本太郎と申します。この国はもう既に無政府状態だと私、思ってます。30年の経済災害で国民の貧困化が拡大したとしても事実上の放置プレイ。6人に1人が貧困状態、ひとり親世帯の2つに1つが貧困状態。今や、9月に発表された帝国データバンクを見てみても、中小零細はバタバタと潰れる。8割が不況型倒産。そこにおいても底上げさえしない。先進国でただひとつ、30年間も経済不況が続く国、日本。そこにコロナで物価高。今こそ大胆な経済政策をしなければ失われた30年は40年になる。就職氷河期、ロストジェネレーション、苦しまれている方々、今もたくさんいらっしゃる。その人たちをのたれ死にさせるわけいかないんですよ。そして自己責任という空気の中で高齢化社会を迎えて、国が責任取るとは思えない。家族で見ろ、自分でなんとかしろ、こういう状況が増幅していっています。今こそ国の役割が一番重要。みんなで公助、これを拡大させていく。それを私たちれいわ新選組はやりたいと考えています。一丁目一番地は徹底した経済政策。あなたの生活の安定なくして人間の尊厳を守れる生活なんてあり得ない。まずはあなたに軍資金を渡す。30年の不況、需要を取り戻すということが重要です。減税、社会保険料の減免、そして悪い物価高が収まるまでの給付金。それを軸にさまざまな政策を訴えています。詳しくはホームページでご覧いただきたいと思います。

さぁ、それでは8時にマイクオフ、これが選挙のルールですから、あと10、そうですね、15分。15分で50分になります。残り10分は最後の締めとして必要な時間になりますので残り15分をご希望される方にマイクを回していきたい、そう考えています。山本に、もしくは伊勢崎さんに直接質問をしていただく。ただしですね、1人でも多くの方にマイクが渡るように1問に絞ってください。で、10秒以内に質問を終えてください。そんなの無理だよって方、意外といけます。やりますね。「憲法改正についてどう考えてますか?」、5秒。「消費税やめるって言ってるけど、財源どうするんですか?」、7秒、こんな調子です。ご挨拶など一切いりません。そのままポイントにいってください。よろしくお願いをいたします。10秒でも質問をしてくださる方、どれくらいいらっしゃいますか? 通りすがりのあなたにもマイクを握っていただきたいんです。よろしくお願いをいたします。じゃあ、そちらで跳ねてる方1人いきますか。はい。手を挙げといて、はい。こちら側、通路側に出てください。手を挙げたまんま。さぁ、他いかがでしょうか。ボランティアで参加してくれてる人が手を挙げてくれた。いいでしょ、いいでしょ。はい。さぁ、他いかがでしょうか。通りすがりの方でもいいんですよ。全然、問題ないですからね。通りすがりのあなたに国会議員に直接質問をぶつけていただきたい。じゃあそちらの眼鏡をかけてて、はい。あなたです。今、自分の眼鏡触ろうとしたその人、通路側に出てきてください。さぁ、他いかがでしょうか。あなたですよ、はい。今、当てられた人。さぁ、他いかがですか。じゃあそちらの色眼鏡の方いきましょうか。はい。前に出てきてください。さぁ、他いかがでしょう。じゃあそちらの深く帽子を被られた、特徴のある個性的な帽子を被った方、ラスタっぽい人かな、そのまま手を挙げて、手を挙げて。はい。あなたです。はい。前のほうに来てください。前のほうに。ぐるっと回ってきてもらっていいですよ。10秒ですよ。10秒でお願いいたします。私たちも短めにやりとりをしたいと思います。じゃあ、そちらの女性の方いきましょうか。はい。(今で何名ですか? スタッフ? ありがとうございます)れいわ新選組代表山本太郎、マイクを握っております(3人違うよ、人数増えてるよ。5人。ありがとうございます)れいわ新選組代表山本太郎、そして比例東京ブロックで立候補しております、アフガニスタンの武装解除まで行った伊勢崎賢司、この2名に対して質問があれば回答いたします。一問一答でいけることを祈っております。10秒でお願いします。

質問者:
お金を配るとインフレになっちゃいませんか?

山本太郎:
ありがとうございます。景気が悪いときは社会にお金が回っていません。景気が悪いときは社会にお金が回ってない状態です。そのときには個人や民間に努力しろっつったって無理なんですよ。不況のときにやれることは国からの、これはお金の注入なんです。どういう風にお金を注入するかっつったら、これは減税、社会保険料の減免、他にも先ほど言った悪い物価高が収まるまでの給付金。他にも公共事業などによって、これは仕事を生み出す。不況のときには当たり前の政策です。つまりは通貨発行権、お金をつくれる国がそのようにして不況の状況を脱却していくってことなんです。一方で今、お話をいただいた方、ありがとうございます。今、既にインフレなんじゃないの?という風な考え方の方いらっしゃると思います。今、起こっているインフレって原因は何ですか? 30年の不況の日本の中に輸入物価の高騰、輸入物価の高騰によって起こされたコストが上がるインフレなんすね。ややこしいですね。インフレというのは大きく分けて2つある。ひとつ、世の中の景気が良くなって、物価と給料両方上がっていくねっていう需要を伴ったインフレ。そしてもうひとつは先ほど言った通り、輸入物価の高騰によってコストだけが上がってしまうというインフレ。今の日本は何ですか? 後者のほうです。輸入型、輸入するものが高騰してインフレ状態になってると。で、この状態で誰も得してないんですよ。為替の差益とかで儲けてる人はいるけど、実際は物をつくるのにコスト自体が上がっちゃってるから。逆に言ったら価格に転嫁できないような事業者、潰れていっちゃうくらいなんですよ。思い切ってこれ値段上げたとしても、これお客さんついてくるかどうかわからない状態なんです。

話戻ると、このようなコストプッシュ、コストプッシュインフレ、輸入物価の高騰というときには国が支えなきゃダメなんです。どうやって支えるかっつったら先ほど言った通り、減税してあなたの使えるお金増やす。それだけじゃなく、悪い物価高収まるまでの間、給付金を出す。そういうことになれば、今まで通り、皆さんお買い物できますよね。今であるならばお米。ちょっと前までお米見つかんなかったけど、今はお米はお店の中、置いてある。でも値段はべらぼうに高くなってる、手が出ない。そんなことにもお金を使っていただけるんですよ。景気が悪くなりそうな時にはそのような経済政策を打つ、これ世界の常識です。一方で、国がやり過ぎた場合には、そして景気が良くなり過ぎた場合には、お金が溢れるような状態になってしまう。これでは悪いインフレが進んでしまいますよね。そんなときのために税金があるんですよ。儲かりまくってるところから、これは増税していく。こういうことですね。皆さんに増税ではない。儲かりまくってるところから。つまりは法人税の累進税化ということと併せてやっていくとこれはビルトイン・スタビライザー、景気安定装置として機能するということでございます。お金をガンガンつぎ込んで、ね、どんどん注入していって、お金がむちゃくちゃ回るようになって景気良くなってった。そのときには間引く必要があるね。その役割を果たすのが税金。税とは景気の調整する手段であるということです。すいません、長くなっちゃって。そういうことでした。れいわ新選組代表山本太郎と申します。10秒でお話いただいたのに山本の説明が長過ぎる。次から短くして参ります。次の方どうぞ。

質問者:
私は太郎さんと同じロスジェネ就職氷河期世代です。この世代はもう一番上は50歳、アラフィフになっています。この世代を救うにはもう年金もしくは圧倒的高待遇で公務員化するしかないと思います。

山本太郎:
ありがとうございます。就職氷河期世代、ロストジェネレーション、さまざま呼び方があります。ざっくり言えば、40代から50代ら辺、周辺の方、30代の後半からかな。日本の景気が悪くなった時期とドン被り。社会に出る。新卒で出たのに就職先はどこも見つからない。100社以上の面接を受けても受からない。その翌年からは自分は1つ古い存在になり、新卒ではなくなった。次の新卒が取られる。正社員として取られるときには、社会が持ち直したときには、自分はもうその正社員になれるという立場にない。非正規であったりとか、アルバイトを繋ぎながら、今日という日まで生きてきたって方々いっぱいいらっしゃいます。ある意味で、国の経済政策やさまざまな政策の誤りによって生み出された被害者。これは国が救済する必要があるのは当然です。じゃ、どのような救済策があるか? 公務員増やします。公務員を増やすしかない。例えばですけれども、1万人当たりの公務員という数を先進国と見てみてください。比べてみてください。日本、圧倒的に公務員が少ないんです。公務員、あまりにも多過ぎて無駄だと思われてる方、とんでもないですよ。今は公務員と言われても、これ、事実上の非正規化が進んでいる。そして人数も絞られている。災害があったときに応援にさえ大勢、送れない状態なんですよ。被災地さえ助けられない。継続して。こんな状態です。

そして公務員とは何かというと、雇用の受け皿なんです。北海道行ってみてくださいよ。次男、三男、自衛隊という地域もある。地方自治体において、地方都市において、仕事がないと言われるところにおいて、安定した仕事を持って、安定した給料をもらって、その地域で消費活動を行うことによって、そこの経済が保たれているという現実を考えれば、世界と比べて公務員が圧倒的に少ないといわれる日本は公務員の数を増やし、そして災害というものに備えていくっていう、ある意味での防災省が立ち上がる必要があるんですね。私はそういうところに人々を集めていきたいんです。これまで14回以上、能登半島地震、そのあとの現地に入りました。数は少ないけれども。人手が足りてない、調整する人がいない、大雨の災害が起こったとしても、そのあとに国は人をほとんど送ってない。防災の要、防災の司令塔と言われる内閣府防災は人を増やしてない。現地に送ってないんですよ、市町に。じゃあ、どうなりますかっつったら、市町の悲鳴は国には届かない。だから置き去りなんですよ。その上にこの選挙ですよ。人でなし。絶対に許しませんよ、こんなの。

話戻りますね。例えば、1万人当たりの公務員、先進国と比べてみたらどんな感じか。フランス、日本の3.4倍。公務員の数ですよ、1万人当たり。ドイツ2.2倍、アメリカ2.4倍。公務員は無駄だ、あいつらばっかり良い思いしてる。そんなテレビや維新みたいな政党が言ってることを鵜呑みにしてどうするんですか。1万人当たりの公務員数で見れば、世界を見ても圧倒的に安定した仕事が少ない。安定した仕事を持ってもらって、国に一大事、それぞれの地域に一大事があったらまず最初に駆けつけて、そして手助けをしていくっていう、大がかりな、そういう私は支援が必要だと思ってます。毎年のように起こるさまざまな災害にも備えてそのような体制をつくっていく。そしてそのポストにはロストジェネレーションであったり、不安定な生活をされてる方々にもしっかりとついてもらう。これってある意味での経済対策でもあり、そしてこの国に生きる人々にとってサポートしてもらえる存在だと私は思ってます。すいません。れいわ新選組代表山本太郎に直接、皆さんにご質問いただいてます。じゃあ、次の方、すいません、お願いします。

質問者:
自民党が何兆、何千億っていうような支援金を海外にばらまいてますけど、そのキックバックが実はあるっていうような話をYouTubeで言ってる人がいたんですけど、山本先生も国会議員っていう立場として、そういうような自民党がキックバックをもらってるっていう話は聞いたことがありますか?

山本太郎:
ないですね。あの、私の耳には届かない(笑)私に、私の耳に届いたら全部ばらされるから届くわけないじゃないですか(笑)全部言いますよ。そんなもん。「ワクチン利権について何か知ってんじゃないか」みたいな、「事前にワクチンのなんか悪い部分をおまえ、知ってたから打たなかったんだろう」みたいなこと言われるんですけど、そんなもの私に渡すわけないじゃないですか。前情報として。みんなにしゃべるのに。そんな情報、まず届きませんよ。でもね、おそらくそういうことあるかもしれません。過去に行われたイラク戦争であったりとか、そういうものを主導してきたアメリカの政府、その中枢にいた人間たちはさまざまな自分たちが関わっている企業を通して金儲けしてきたっていうようなことありますよね。日本国内だけそれがないのか? 私はそうは思えない。政権交代していきながらそういった部分も膿出していくってことが必要だと思ってます。ありがとうございます。れいわ新選組代表山本太郎、皆さんからご質問いただいてます。次の方どうぞ。

質問者:
最低賃金が上がっているのに103万の壁があるせいでバイトの子とかが入れなくなっちゃってるのは、れいわはどうするつもりですか?

山本太郎:
ありがとうございます。国民民主党がなんか170数万円に壁を上げるみたいなこと言ってますね。で、そのアイディアすごくいいと思うんですけど、なんか金額ケチくさいなっていう風に思います。で、私たち、今回の政策ではそれを出せていません。けれどもそこに対してさらに大胆に前に踏み込むってことも、このあと検討していきたいと思います。つまりは何か? 税控除に関してさらに拡大していく。つまりは何かって言うと、ワーキングプアをこの国からなくすためにそこまで、つまりは年収200万円くらいまでを税控除の対象にしてもいいんじゃないかって。それくらい大胆なことをやらないと、30年、疲弊してるんですよ。30年、貧困拡大してるんですよ。まずはそれで生活を立て直してっていうことからスタートするっていうくらいまで、大胆な経済政策を打っていっていいんじゃないかな。今回、私たちはそれを発表できてないことは申し訳なく思います。ただし壁を上げていくってことに異論はありません。ただしその壁の上げ方自体をこの国の貧困対策として上げていく。そういうことにも今後、拡大していきたいっていうことを気付かせてもらった選挙でもありました。すいません。今後、取り組んでいきたいと思います。ありがとうございます。さぁ、れいわ新選組代表山本太郎にご質問いただいております。次の方どうぞ。

質問者:
ごめんなさい。質問が前の方と被ってしまったんですけど。今、大学生で扶養の壁がやっぱりどうしても越えられないのが現状で。奨学金を借りているんですけど、その奨学金を早く返したいのに返せないのは、少しちょっと問題かなと感じてます。

山本太郎:
ありがとうございます。私たちは「奨学金をチャラ」と言っています。10兆円ワンショットで、これはその人たちを解放することができるんです。で、考えてみてください。少子化が問題なんでしょ。少子化が問題なのに数百万円もの借金を背負ったまま社会に出る。初任給は薄い。それでどうやって家族つくるんですか? 1人生きていくだけで精いっぱいですよ。自分のパートナーも借金背負ってたら? 無理ですよ、結婚なんて。子どもをつくるなんて夢のまた夢。それを考えたときに、国が誤ったサラ金の制度を導入したこと、これが一番の誤りだと思ってます。大学生の2人に1人が奨学金を借りている。そのうちの7割は利息が付くタイプ。おかしいでしょ? こんなのサラ金と変わらないじゃないかって。そう考えたときに、誤った政策によって生み出された被害者は救済しなければならない。そして少子化をなんとかしなきゃいけないって言い続けてるんだから、まずそこでしょう。奨学金のチャラと、そして教育費の無償化。大学院まで無償化するのにあと5兆円でできるんですよ。43兆円に及ぶ防衛費の爆上げは簡単に通るのに、どうして教育費無償化5兆円と、そして奨学金チャラの10兆円が通らないんだよって。おかしいじゃないですか。やりましょうよ、みんなで。ありがとうございます。

れいわ新選組代表山本太郎と申します。どうか力を貸してほしい。数が少ないからって何もできないわけじゃない。2019年、6年間の国会議員を務めた山本太郎。東京から送ってもらって6年務めましたけれど、6年国会にいてわかった。国会の中では命とかそういうこと全く興味ないんだなって。金なんですよ。金になるか票になるかだけ。結局、いろんな形で踏みにじられていく命みたいなものを見ていくことになりました。与党も野党も闘ってるふりをするけど結局は闘ってないんですよ。だったらどうして1人で牛歩やるんですか? 最後の最後まで抗えよって。最後の最後まで抗うことによって何が生まれるか? 国会が不正常化されます。正常な形でなくなる。不正常化されれば何が起こるか? マスコミが毎日取り上げなきゃいけなくなる。その法律がどれだけひどくて悪いものなのか。毎日のように全国津々浦々に今、権力を持った者たちが国民を踏みにじろうとしてるかってことがこれは目の当たりになるわけですよ。皆さんが知るところになる。徹底的に闘わない者たちに次を託そうなんて思えませんよね。一方で野党たちが言うことはこういうことを言うんです。「選挙で勝たなきゃどうにもならない」「数を増やしてこれはリベンジする」と。そんなこと言ってるから10年も十何年もずっと野党のままなんですよ。「対決より解決」とか生ぬるいこと言ってるからこんなぶざまな感じになっちゃったんですよ。何言ってんだって。徹底的にやれ、なんですよ。国民が苦しんでんだぞって。誰の代わりに国会に行ってんだ?ってことなんですよ。

はっきり言います。今、さまざまな選挙戦の中で消費税を減税するとか、皆さんに対して積極財政をするというようなことを言ってる政党は結構あるんですね、れいわ以外にも。でもちょっと待って。野党時代の民主党に所属していた者で消費税を上げたことによって経済を悪くし多くの人たちを傷つけたこと、当時の消費税増税法案に賛成しておいて、それに対して国民に謝罪した者どれだけいる? ほぼいませんよ。それが新しい看板を被って「立憲」だ、「国民」だっつって自分たちはまっとうな政治をやっていくとか。何を寝言ぬかしてんだと。まずは全員に土下座しろってことですよ。私はそう思ってます。なぜならば、不況は人を殺すから。3万人、人死にましたよ。自分で命絶ちましたよ。それだけじゃなく、そのあともコンスタントに毎年2万人追い詰められて命を絶っているような国。戦争も紛争も起こってないのに、こんな状態。将来に希望を持ってますか? この国に将来あると思う? 多くの人たちは不安しか持ってない。そんな国でこの先、生きていくなんて絶望しかない。だったら変えるしかないんですよ、政治を。政治を変えるためには選挙っていう手段があるじゃないですか。この選挙がまともに機能している間は皆さんと力を合わせてなんとしても変えていきたいと思ってます。どうかその先頭に立たせてください。れいわ新選組代表山本太郎と申します。

そして、きな臭くなっているアジア情勢。G7、西側諸国に足並みを揃えて、この中国とアメリカの対立を、より深めようとしているところに日本が入ってっちゃダメなんです。日本は独自に中立の立場でアメリカにも中国にも付かずにしっかりと経済を守らなきゃいけない。平和を守らなきゃいけない。そのことをしっかりと国会の中で、その経験から語れる人は私、この人しかいないと思ってます。伊勢崎さん、もう一度お願いします。東京外国語大学の名誉教授。アフガニスタンで武装解除も担当されました。伊勢崎さん、最後に一言、皆さんにお願いします。

伊勢崎賢治:
どうも。僕も実は奨学金で大学を一応、卒業した人間なんですけれども。奨学金って英語でスカラーシップ(scholarship)って言うんですね。英語のスカラーシップっていう意味はローンじゃないんです。あれは無償にあげる。そのね、生活状態とか学業の真剣さとか、そういうことを加味して、その人にあげるものなんですね。だからスカラーシップをローンに、それから政府のシステムとしてある。はい。チャラにしてください。

山本太郎:
チャラにしましょうよ。

伊勢崎賢治:
大学教員としてお願いいたします。チャラにしてください。

山本太郎:
そのローンが、ローンじゃない、そのサラ金。それがなくなっただけでも自分の必要な物買えますよ。そして家族をつくるとかいろんなことを考え広がりますよ。人それぞれの自由ですけれども、選択肢は多いほうがいい。その選択肢を狭めるものが経済的な問題であるとするならばこれは罪。国にとって10兆円のワンショットで何百万人という人々を救えるんだったらやるべきです。国の失策によって生み出された被害者ですから、ぜひやらせてください。ありがとうございます。

さぁ、というわけで、れいわ新選組代表山本太郎。このあとですね、私と、山本太郎と、そして比例代表、東京のブロックでですね、立候補してくれている伊勢崎賢治、2人の間に挟まってスリーショットを撮って帰ってほしいんです。それ何か、あの、得するんか?って思われる方いらっしゃると思うんですけど、特に得することはないです。ええ。今日という日の思い出にぜひ写真を撮って帰っていただきたいと思います。そしてできる方はネットに投稿していただきたい。メッセージを一言添えていただきたいんです。そのメッセージの内容は私たちれいわ新選組にとってマイナスになっても構いません。この社会の中で政治の話をするのが当たり前。そういう空気をみんなで共有したいんです。私たちにプラスにならなくてもいい。マイナスでもいい。あっ、あの人、政治的発言してるっていうようなことがあなたを中心に、少しその範囲が拡がればその周りの人たちにもそういうような行動出る人いるかもしれません。政治の話もできない世の中で、その社会を変えるなんて無理。ここから変えていく必要があると思ってます。どうかご協力をよろしくお願いいたします。この後写真を撮る場所をまた皆さんにお伝えします。

残り3分。8時にマイクオフ前。残り3分。私のほうからインフォメーションさせてください。私たち非常に小さなグループですが、思いきり背伸びをして今回の選挙も戦っております。40人近くの候補者を立てて、そして活動してるんですけれども、資金が足りません。もしあなたの中で少しだけだったら乗れるよ、そういう方がいらっしゃいましたらぜひお願いいたします。それはワンコインでもいいし、1000円でもいいし、そして1万円を出してくれる大統領がいるみたいなことでも構いません。無理をなさらない、そういう形でお願いします。例えば、1人1万円が3万人いたら3億円集まるんですよ。これね、ネットで広告流すっていうのでも、先日何かしら、Googleとかそういうとこと打ち合わせしたうちの担当者が、うち2000万円か3000万円でっつったら、むちゃくちゃびっくりされたんですって。「どこの政党も億単位で出してますけど大丈夫ですか、れいわさん」って言われたんですって。ぜひ、さらに拡げていくために、さまざまな広告宣伝できるようにお力を貸してください。よろしくお願いをいたします。ワンコインから受け付けます。私の立っているあちら側、皆さんから見たら反対側、右側になるかもしれません。ぜひお願いいたします。

で、お金がすべてではございません。あなたの力そのものを貸していただけるという場所も用意しております。ボランティアセンター、新宿西口TKPカンファレンスセンターでございます。詳しい内容はホームページからご覧いただきたいと思います。私たちの政策と合わせて、ぜひご覧いただきたいと思います。よろしくお願いをいたします。さぁ、そしてですね、このあとツーショット写真撮っていきますけど、どっからにします? チカチカと光る、ちょっと待ってくださいね。マイクオフになってからですよ。あちらのチカチカと光るところを先頭にこちら側に並んでいただくということです。で、「時間がないよ、並んでる」っていう方はですね、勝手に撮っていただいて結構です。私たちほぼ、私たちって言うとあかんか。山本太郎、ほぼ肖像権ございませんので自由に撮っていただいて結構でございます。そしてネットに上げるなり何なりしていただいて、ご自由にどうぞということでございます。もうこんな嫌な世の中サッサと変えたいっすよね。本当に。

伊勢崎賢治:
やりましょう。

山本太郎:
伊勢崎先生が学生時代の時と今ともう全然違いますか?

伊勢崎賢治:
違いますね。

山本太郎:
社会の空気は。

伊勢崎賢治:
ええ、違いますね。それは僕もゼミ生がいましたから、やはり大学教員なんて恵まれた職業ですよね。すいません。ね。だけど、やはり世に出してますから、学生を。はい。感じます。

山本太郎:
ある意味でね、毎年若い人たちを送り出すという立場の名誉教授ということをされているわけですけれども、その年その年の社会的状況がその生徒たちを通してわかると。これは自分たちが学生時代の時よりもかなり悪い状況になっている。それもそのはず。30年の不況。先進国ひとつ、先進国で唯一、こんな日本を今、変えずしていつ変えるんですか? 失われた30年、取り戻しましょう。失われた30年の所得を取り戻そう。日本をもう一度、ジャパン・アズ・ナンバーワンに。ものづくり大国の日本をみんなでつくっていきましょう。こんな嫌な世の中サッサと変えてしまいますよ。ピンク色の投票用紙、比例は「れいわ」、ひらがな3文字。

伊勢崎賢治:
お願いします。

山本太郎:
比例は「れいわ」。どうか「れいわ」とお書きください。そして拡げてください。よろしくお願いをいたします。

伊勢崎賢治:
お願いします。

山本太郎:
ありがとうございます。

伊勢崎賢治:
どうも。ありがとうございました。

※この文字起こしは文字起こしチームのボランティアのご協力のもと公開しました。

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